お菓子などの袋によく入っているのをみかける乾燥剤。
子どもが間違って食べてしまうなど、誤飲の恐れもあります。
乾燥剤には間違って食べてしまうと化学熱傷の危険があるものもあり、大変危険です。
今回はその乾燥剤を赤ちゃんや子どもが誤飲してしまった時の症状や対処方法について紹介したいと思います。
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乾燥剤の種類
乾燥剤には何種類かあります。
よく耳にするのは、シリカゲルというものだと思います。
シリカゲルはメタケイ酸ナトリウムという物質からできています。
これは水溶液を放置しておくと水分を吸収するという特徴があります。
本来は無色透明なのですが、お菓子などの乾燥剤として使用されるときには、青色に着色され湿気を吸うと色がピンクになるようにわかりやすくされています。
このシリカゲルは、誤飲してもほぼ体外に排出されるため、それほど危険ではありません。
しかし、口の中がただれたり、食道に付着して炎症を起こしてしまうこともまれにあるため、注意しなければなりません。
その他にシリカエタノールというシリカゲルにエタノールを染み込ませた乾燥剤もあります。
シリカエタノールは、吸湿効果の他にカビ防止・酸化防止効果があります。
これもシリカゲルと同じで、誤飲してもそれほど問題にはなりませんが、普段と変わった様子はないか、異変が起こらないか様子をしっかり見ておきましょう。
もし誤飲してしまった場合は水をたくさん飲ませ、適宜病院を受診させましょう。
乾燥剤を誤飲した時の症状や対処方法は?
誤飲すると危険な乾燥剤は塩化カルシウムや石灰を使った乾燥剤です。
この2種類の乾燥剤は化学熱傷の危険性があります。
また赤ちゃんの口の中にある場合には手で取り出しましょす。
飲み込んでしまっている場合には、吐かせることは危険です。
吐かせることで再び喉を通り化学熱傷を起こしてしまう恐れがあります。
誤飲した場合には水や牛乳を飲ませてからすぐに病院を受診しましょう。
さらに石灰の場合は、非常に危険です。
口の中や喉がただれてしまい、物が食べれなくなったり胃の灼熱感や出血などの症状を起こすこともあります。
救急車のお世話になる必要もでてきます。
乾燥剤に関わらず、危険な物は赤ちゃんや子どもの手の届かないところに置いておくことが大切です。
しかし、もしもの時には冷静に対応して正しい判断を出来るようにしておきたいですね。