赤ちゃん特に乳児の誤飲は命に関わる重要な事件です。
しかし、誤飲による事故はほとんどが親の不注意によるもので、防ぐことができるものです。
そこで、乳児の誤飲にはどんな対策をすればいいのかを紹介したいと思います。
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乳児が誤飲できるサイズはどのくらい?
乳児の誤飲を防ぐには、赤ちゃんがどのくらいの大きさまで飲み込めるのか知っておく必要があります。
乳児が飲み込める物のサイズはどのくらいか想像つきますか?
乳児が飲み込めるサイズは直径32㎜です。
どうですか?
数字だけ聞くと想像がつきにくいかもしれませんが、定規などで確かめてみると、以外に大きいものまで飲み込めることにビックリします。
3歳になると直径は39㎜、口から喉の奥までの長さは51㎜と大きくなります。
物によっては柔らかくて折れ曲がるものもあるので、これよりも大きくても口の中に入ってしまう場合もあります。
最近の母子手帳には乳児の口の大きさチェックができる物もあるので、一度確かめてみてもいいかもしれませんね。
また、サイズに関わらず洗剤などの液体の誤飲にも注意が必要です。
最近ではボール状にパックされた液体洗剤の誤飲も増えているそうです。
ビニールやプラスチックを誤飲時の症状と対処方法
乳児に多い誤飲の例と誤飲時の症状と対策方法を紹介します。
まずはビニールの場合です。
ビニールなどは赤ちゃんが喜んで遊ぶので、手の届くところに置いてあることが多いのではないでしょうか。
ビニールの場合は小さければ飲み込んでも症状があらわれず、機嫌よくしていることも多いようです。
このような場合は、飲み込んだ翌日に便に混ざってビニールが出ているのを確認できれば問題ありません。
問題なのは大きいビニールを飲み込んでしまった場合です。
この場合は、咳き込む、顔色が悪くなる、といった症状が出ます。
このような症状がでたり、飲み込んだと気づいた時にはすぐに吐かせましょう。
口の中を見て手で取り出せるようであれば、そのまま取り出しましょう。
飲み込んでしまっている場合は、次の吐かせ方のポイントを実行してみてください。
誤飲時の吐かせ方のポイント
- 膝の上に抱えて頭を低くさせる。
- 指で舌の付け根を強く押し下げる。
- 背中を少し強めに叩く。
- 吐いた物が気管に入らないように注意する。
もし、吐かせることが出来なかった場合は、病院を受診しましょう。
プラスチックの場合も基本はビニールと同じ対処方法で大丈夫です。
小さいものの場合は便に出れば大丈夫です。
ただ、大きめの物の場合は無理に吐かせると、体内に傷がつく場合もあるため、すぐに病院を受診するようにしましょう。
発泡スチロールや食品トレーなどのプラスチック片も様子が特に変わることが内容であれば、そのまま様子をみましょう。
体内で吸収されることもないので、便に排出されれば大丈夫です。
紙などを誤飲時の対処方法
これも誤飲されるものの例です。
絆創膏やシールとう粘着性のあるものは、喉に引っ付いてしまうんじゃないかと余計に心配になりますよね。
紙などもインクが害になるのでは・・・と気になりますよね。
しかし基本的にすぐ命に関わるほどではありません。
インクに関しては大量に飲み込んだわけではないので、大丈夫です。
ただ、あまりにも苦しそうにしていたり咳き込んでしまっている場合は、病院を受診しましょう。
実は私の息子も友人宅に遊びに行ったときに貼ってあったシールを剥がして飲み込んだことがありました。
最初はミルクを吐いただけかと思ったら、2、3度続き一緒にシールが出てきたときにはゾッとしました・・・。
その後様子を見て機嫌も良かったので、病院には連れて行きませんでしたが。
5、6ヶ月の頃には絵本を舐めるのがブームだったようで、絵本の端がだんだんとよれてきて、少しずつ口の中に入ってました(笑)
誤飲した時の対処方法
まずは親が危険なものを幼児の手の届くところに置いておかないというのが大前提ですが、昨日まで出来ていなかったことが急にできるようになるのが赤ちゃんです。
気を付けていてももし誤飲してしまった場合はあわてず対処しましょう。
状況を確認しましょう
- いつ
- なにを
- どれくらいの量を飲んだのか
を把握することが大切です。
冷静に対処をしましょう
必要に応じて誤飲したものを吐かせましょう。
吐かせ方のポイントは上記に述べたとおりです。
物によっては吐かせてはいけないものもあります。
吐かせてはいけないものは
・ガソリン、灯油、シンナー、ベンジンなどの石油製品
→気管へ吸い込んでしまい肺炎を起こすことがあります。
・トイレ・パイプなどの洗剤、漂白剤などの強酸や強アルカリを含む製品
→食道の粘膜にやけどを起こすことがあります。
水や牛乳を飲ませる
牛乳は胃壁を保護し、毒物の働きを弱めます。
塩水は飲ませてはいけません。
しかし、牛乳を飲ませてはいけないものもあるので注意してください。
- 防虫剤
- ガソリン、灯油、シンナー、ベンジンなどの石油製品
これらは牛乳を飲むことで毒物の吸収を促してしまいます。
医療機関を受診しましょう
飲んだものの容器や説明書を持参するとよいでしょう。
誤飲は赤ちゃんにはよくあることです。
対処方法を知って冷静に対処したいですね。